🎥 はじめに
「私は悪い人間?」
繰り返し問いかける声
自己嫌悪と狂気が交じり合ったようなモノローグが続き、観る者を不安にさせます
2025年、カンヌライオンズで銀賞を受賞したNikeのCMは、華やかなスポーツの世界とは真逆
「人間の弱さ・欲望・エゴ」をむき出しに描きながら、それでも“立ち向かう勇気”を問いかける作品です
本記事では、このCMの原文を日本語に翻訳し
背景にある意図やメッセージをやさしく解説します
気になる方は、ぜひ動画と一緒にお楽しみください!
タイトル | WINNING ISN’T FOR EVERYONE |
会社名 | NIKE |
制作エージェンシー | WIEDEN+KENNEDY |
受賞歴 | 2025 カンヌライオン 銀賞 |
💡 このCMが描いていること
- 人間の「暗い部分」を正面から描く
欲深さ、自己中心的な考え、権力への執着…
普段なら隠したくなるような“悪い感情”を、あえて言葉にして表現しています
- スポーツを「美化された物語」で終わらせない
Nikeはこれまでも「恐怖」や「痛み」と向き合う広告を出してきました
今回のCMはさらに一歩踏み込み、「人間はきれいな面だけでできていない」ことを
真正面から示しています
- 不安のあとに残る希望
観ている人を不安にさせるモノローグが続いたあと、最後に登場するのがNikeのタグライン
「それでも前へ進め」 というメッセージが、不安をカタルシス(浄化)へと変え
前に進む力を与えているようです
WINNING ISN’T FOR EVERYONE
Am I a bad person?
Tell me—am I? I’m single-minded. I’m deceptive. I’m obsessive. I’m selfish.
Does that make me a bad person?
Am I a bad person? Am I?
“I have no empathy.”
I don’t respect you.
I’m never satisfied.
I have an obsession with power.
I’m irrational. I feel zero remorse.
I have no sense of compassion.
I’m delusional. I’m maniacal.
I think I’m a bad person. Tell me. Tell me. Tell me—tell me!
I think I’m better than everyone else.
I want to take what’s yours and never give it back.
What’s mine is mine—and what’s yours is mine.
Am I a bad person? Tell me—am I?
Does that make me a bad person? Tell me—does it?
私は悪い人間?
教えて。私は——視野が狭い?
人をだます。執着が強い。自分勝手。
それって、私を悪い人間にするの?
私は悪い人間? 私は?
「私には共感がない。」
あなたを尊重しない。
私は決して満足しない。
権力への執着なんてない。
非合理的だ。後悔はゼロ。
思いやりの感覚がない。
妄想じみている。狂気じみている。
私は悪い人間だと思う。教えて、教えて、教えて…教えて!
自分はみんなより上だと思ってる。
あなたのものを奪って、二度と返したくない。
私のものは私のもの。あなたのものも私のもの。
私は悪い人間? 教えて、私は?
それって私を悪い人間にする? 教えて、どうなの?
まとめ
「私は悪い人間?」と問い続ける声は、観る者自身にも問いかけています
NikeのこのCMは、“スポーツ広告”という枠を超えて
私たちに“人間の本質”を突きつける挑発的な作品だと思いました
そして結論は
弱さも欲望も抱えながら、それでも前へ進む
それがNikeからのメッセージだと感じました
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